では、美しい大自然を見ること以外の感動って何なの?
ニュージーランド先住民マオリがこの島に定住してのが約800年前。マオリと1840年にワイタンギ条約を結び、入植したイギリス人が近代国家の礎を築いてから、まだ180年あまりしか経っていません。私もニュージーランドに初めて訪れる前は、文化・歴史の薄い国という印象がありました。特にヨーロッパなどの文化的な国と比較にならないなと感じていました。
しかし、長年住んでみて感じたことは、ニュージーランドには他の国にはないユニークな文化があるということです。「それぞれの国に独自の文化がある」のは当然のことですが、ここで言いたいのは、ニュージーランドにも独自の文化があり、それが特に私たち日本人にとって、とてもカルチャーショック受けさせてくれるということなのです。
私たち日本人がニュージーランドでカルチャーショックを受け感動することとは?
・キウイライフスタイル
キウイとは、鳥でも果物でなく、ニュージーランド人を指す愛称です。ゆっくりとした時間を過ごし、固定概念に縛られることなく、他人の目を気にしすぎることもない。仕事に追われる毎日とは程遠く、自分の時間や家族の時間を大切にする。ひとりひとりの個性を大切に尊重する社会。
なんかすべて日本と反対のようですね。(注;反対=悪いではないです!)こういう姿をニュージーランドで感じると、私たち日本人には大きなショックや感動、学びや発見を与えてくれます。
お客様からの質問で多いのが「この人たちは何をして生活しているんですか?」これは、生き方の固定概念がある日本人ならではの質問なのかもしれません。私の答えはいつも「ニュージーランドではライフスタイルは人それぞれですので僕にはわかりません…」なのです。
・キウイホスピタリティ
元々はマオリを含めニュージーランドにいる人は全てよそ者。移民国家でもあり、カルチャーも人それぞれ。多様性を尊重し、違いを受け入れる文化の国。
そういう背景か、旅行者に対してとても親切な印象があるのがニュージーランドです。見るだけの旅行ではなく、現地の人々と少しでも触れ合うチャンスがあれば、旅での感動も大きくなりますね。『旅での感動は出会い』とはよく言ったものです。
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