前回の投稿では、ニュージーランド旅行の時期の選び方をご案内しました。
結論は、すべてベストシーズン。
では、それぞれの季節の特徴をを4回に分けてご案内いたします。
概要
南半球のニュージーランドは、9月に入ると春到来です。クライストチャーチでは、8月末ごろから水仙が咲き始め、9月中頃には、各地で桜が見ごろになります。意外と思われていますが、ニュージーランドも桜が美しい国なんです。
サザンアルプスにはたっぷり雪が残り、周辺の近い山々にも残雪が残る時期。夏にはこの雪はほとんどすべて解けしまいます。ガイドブック等の絶景写真と同じような景色を見たい方は、春に訪れるのをおすすめします。
また、ニュージーランドの代表花、マウントクックリリーは10月中旬から咲き始め、11月中が最も見頃です。12月中旬まで見られますが、状態がいいのは11月まで。
その他、国花コーファイなど、ニュージーランドでしか見られない春の花が美しい季節です。
子羊たちが生まれるのもこの時期。「子羊前線が北から南下する」なんてよく言われます。車窓からの牧草地にかわいい子羊たちが見られるのは春だけの楽しみです。
私たち日本人にはシルバーウィークがありますので、おやすみが取れやすい時期ですね。残暑厳しい日本を飛び出して、春麗かなニュージーランドは私の最もおすすめの季節です。
気温
9月初旬はまだ寒さも残っているものの、次第に日照時間が長くなって、日中は暖かくなってきます。11月に入ると、日によっては夏のように汗ばむ日もあり、天候によって気温差が激しくなる季節です。
天候によっては冬に逆戻りする日もありますので、軽めのダウンジャケットやフリースなど、かさばらない防寒着で重ね着できるような準備があればいいでしょう。もし暖かくて使わなければ、それはラッキーだったと思いましょう。
星空ツアーやハイキングの予定がある方は、寒さ対策は万全に。
天候
もともと雨が多い、マウントクックやミルフォードサウンドですが、10月下旬から11月にかけては季節の変わり目で不安定になる傾向があります。この時期、山間部の天気が崩れると、台風並みの暴風雨になることもよくあります。
ただし、近年の気候変動の影響か、雨が多い年、少ない年と変化が激しく、来年がどうなるかは全くわかりません。
雨が多そうなので春はやめておこうという選択は、全くをもってナンセンスです。
観光地の様子
9月はとてもいいシーズンですが、観光客は少なめで、比較的静かに旅行できます。トレッキングやラフティングなどの夏のアクティビティは、まだオープンしていないところもありますので確認が必要です。
10月初旬は、中国の国慶節で多くの中国系観光客が押し寄せます。ホテルなどが取りづらくなってきますので、早めの計画が必要です。
日本人観光客が一気に多くなるのは11月から。日もだいぶん長くなって、夏に向かって次第に賑やかになってきます。
この時期だけのメリット
・まだ雪がたくさんの残った絶景のサザンアルプスと周辺の山々の雪景色
・マウントクックリリーなどの春の花が華やか
・かわいい子羊たちが車窓から見られる
・シルバーウィークで休みが取りやすい
・9月は観光客が少ない
この時期のデメリット
・天候が変わりやすい
・10月上旬は中国国慶節で混み合う
南島のおすすめエリア（あくまで私の個人的な見解です）
・テカポ ★★★＋ 山に雪残り、湖の色も美しい
・マウントクック ★★★＋ マウントクックリリーが開花（10、11月）
・ミルフォードサウンド ★★★＋ 残雪が残ったフィヨルドが見られる
・クライストチャーチ ★★★ 水仙、桜などの春の花が咲き始め、街が色付く
・クイーンズタウン ★★ 夏のアクティビティにはまだ早いところがある
新型コロナショックが終息し、春にはニュージーランド旅行ができればと心から願っています。その為には今が我慢のしどころ。
日本の皆さんもどうかStay Home, Save Livesですよ！
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