あまり知られていないのですが、実はWindows10の壁紙に使われているビーチの写真は、ニュージーランド南島の最北端にあるファラリキビーチ（Wharariki Beach）なのです。
こんな有名な写真の場所なのに、なぜどこにあるかあまり知られていないのでしょうか？
それは、このファラリキビーチがなかなかの僻地にあり、周辺にはホテルなどの商業施設がほとんどないからなのです。
島国のニュージーランド。この国の手付かずの海岸線はとても素晴らしいのに、なぜあまり「海」を訪れる日本からの観光客が少ないのでしょうか？
私なりにツーリズムの視点から考察してみました。
なぜあまり日本で紹介されていないの？
それは、日本からの観光客があまり訪れないから。
鶏と卵のような話ですが、紹介されたからといって、たくさんの方が訪れるとは限りません。多く紹介されているところは、既にに人気とされる場所がほとんどなのが現状ですね。
なぜあまり訪れないの？
観光地のように、宿泊施設や商業施設などの観光インフラが進んでいないからなのです。
これでは、旅行会社がパッケージツアーを組むのも難しく、まして団体ツアーなどは不可能な場所も多くなります。
なぜ観光インフラが進んでいないの？
先住民マオリは、ニュージーランドのすべての海岸線の領有権を主張する気風があると知られています。このことも理由になるかもしれません。
また、海岸線でインフラが進みやすいエリアは、港や町として栄える傾向があるので、それ以外は手付かずのままのところが多いのです。（これも人口が少ないニュージーランドならではですね）
「ビーチ＝リゾート」とイメージしてしまう？
ハワイやゴールドコーストのような、ビーチリゾートのイメージってありますよね。そういうイメージのビーチはニュージーランドにはありません。あるのは大自然だけ。なので単純にリゾート観光地として栄えないのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、ファラリキビーチは南島最北端にありアクセスが大変。
クライストチャーチから530km、南島北部の中心都市ネルソンからでも160km離れています。
南島最北のゴールデンベイ地方の中心地タカカからは55km、一番近い田舎町のコリンウッドまでも25km離れています。
公共交通機関はなく、日本からの旅行者は、レンタカー借りるか、弊社のようなガイドツアーなどに参加するしかないでしょう。
宿泊施設はファラリキビーチまで徒歩20分の場所に、Wharariki Beach Holiday Parkがあります。しかし周辺には日中に営業している小さなカフェしかないので、夕食や朝食の準備を自分でしなければいけません。食料調達は25km手前のコリンウッドまでに済ませておきましょう。タカカには大きなスーパーがあります。
コリンウッド〜ファラリキビーチのルート上にも、Airbnbのような宿泊施設が数件あります。
タカカまで戻れば、宿泊施設のチョイスも増え、おしゃれなカフェやレストランもたくさん見つかります。
日本人のみゆきさんが経営するホステルAnnie’s Nirvana Lodgeもオススメです。以前、私が出演するYouTubeライブ配信『ニュージーランド現地ガイドの小部屋話し』でゲスト出演していただきました。直接日本語で電話やメールで予約されるのがベターですよ。
一番美しいファラリキビーチを訪れるためのヒント
お天気の良い日中も良いですが、やはり何と言っても早朝がベスト。午後は海からの風が強くなることが多く曇りがちになるようです。天候に恵まれると夕焼けのマジックアワーも至極の時間です。
そして、満潮と干潮時の時間を調べていきましょう。Windows10の壁紙の洞窟は、満潮になると海水が入ってきてしまいます。こちらのサイトからどうぞ。
また、いつも風が強く吹いているところなので、天気予報などで風が弱い日をチェックしましょう。特に撮影目的の方は必須です。
「天候の良い日」＋「早朝or夕暮れ」＋「干潮時」このタイミングが揃えば最高の絶景に出会うことができますね。
ビーチに程近い宿泊施設に泊まり、夕方と朝の両方を楽しむのがおすすめです。夜の星空も素晴らしいですよ。
YouTubeで、私が撮影した早朝と夕暮れ時の素晴らしい映像をご覧ください。
リゾート化されていない自然のままのビーチの素晴らしさ。人工物が何もなく、波の音と広い海、大きな空だけの大自然を感じてください。動画の最後に「おまけ動画」もありますのでお楽しみに。 チャンネル登録と👍もよろしくお願いいたします。
弊社では、絶好の条件での撮影、無理のないプラン、無駄のない時間配分など、ご自身だけでは叶えられない感動的なツアーでこの地をご案内いたします。お気軽にお問い合わせください。
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