真夏でも見られる雪山と氷河がある国のイメージが強いニュージーランド。そのイメージから、ニュージーランドの冬はとても寒く旅行に適さないと思っている方が未だ多いようです。
私がマウントクックに住んでいる時よく言われたのが、「冬も営業しているんですか?」「ここは冬季閉鎖しますか?」というご質問。山岳観光地なので、冬の立山や上高地、海外だとスイスアルプスやカナディアンロッキーの冬を想像したのかもしれません。
しかし、何度も言っていますが、もう一度言っておきます!
冬のニュージーランドは思ったほど寒くない!
下の表をご覧ください。
ちょっと古いデータですが、マウントクックの気温表です。(英語ですいません)
冬の平均気温(6-8月)は氷点下ではありませんよね。最低気温の平均も7月で−2.2℃なんです。
では東京はどうでしょう?
なんとマウントクックと東京の冬の平均気温は2、3℃しか変わりません。
そうなんです、実はそんなに変わらないのです!
では他の都市も見てみましょう!
まずはクイーンズタウンから。
冬の平均気温は、およそ0℃前後。なんとマウントクックより寒い!皆さんは逆だと思っていませんでしたでしょうか?冬のクイーンズタウンは寒暖差が小さいので、逆に寒暖差の大きいマウントクックよりも寒いということが分かりますね。
では札幌はどうでしょう?冬の北海道は寒いですよね。
冬の平均気温はすべて氷点下。納得の数字です。クイーンズタウンよりももっと寒いということが分かります。ましてやマウントクックよりもずっと寒い!
ちなみにスイスアルプス、マッターホルンの麓ツェルマットはどうでしょうか?
マウントクックのように夏には多くの観光客が訪れるスポットです。
やはりめっちゃ寒いですね。冬の平均は−10℃を下回っています。
これで分かった通りに、人の勝手なイメージって怖いですね。ちゃんとデータを見ればかなり根拠不明な情報バイアスにかかっていることが分かります。
また、乾燥した気候のマウントクックやテカポのような場所では、同じ気温でも寒く感じません。例えば今私が住んでいるクライストチャーチで0℃でしたらすごく寒いですが、マウントクックではそれほど寒く感じません。
湿度は、体感温度や不快感ととても密接です。日本の蒸し暑い35℃の猛暑日と、ドライな南の島の35℃では、不快指数が違いますよね。それと同じ理屈です。
「冬のニュージーランド南島はそれほど寒くない!」お分かりいただけたでしょうか?ニュージーランドでは冬タイヤに履き替える習慣があまりないのも納得ですね。
当ブログの『超絶景が見たいなら!冬のニュージーランド旅行(6〜8月)が一番な理由』もご覧ください。
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資料提供
https://niwa.co.nz/
https://en.climate-data.org/
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