秋のニュージーランドにどんなイメージをお持ちでしょうか?
シーズン終盤で次第に冬に向かって淋しいイメージがあるかもしれませんが、街じゅうが秋色に染まり、一年で最もロマンティックで趣のある旅ができるシーズンなんです。
ひとり旅でしっとり落ち着きのある時間を過ごしたい方や、大切な人とふたりでまったりしたい方におすすめに季節です。
概要
3月から気温が下がり始め、夏のハイシーズンが終わりを迎えていきます。日本からの団体パッケージツアー観光客少なくなりますが、世界中からの若年の個人旅行客が多い印象です。
4月に入ると秋が深まり、ロマンティックな黄葉が美しい時期になります。ワナカ、アロータウンなどは、旅行パンフレットやガイドブックにもよく紹介されていますが、負けず劣らず素晴らしいのがクライストチャーチ。特に秋のハグレー公園はニュージーランドで最も印象深い黄葉スポットのひとつだと思います。
また4月以降はショルダーシーズンと言われ、ホテルやアクティビティなどの料金が下がるところもありますので、夏のシーズンよりもお得感がありますね。
ゴールデンウィークは、日本人観光客が一気に多くなりますが、他の国の方には特別なホリデーの時期ではないですので、そこまで混雑感を感じることはありません。
気温
日本は春、ニュージーランドは秋ですので、着るものに関してはそれほど準備に困ることはないでしょう。3月はまだ夏のように暑い日もあれば、5月の連休明けは、真冬のように寒くなることもあります。
4月の黄葉の時期以降に来られる方は、冬の衣服の準備はお忘れなく。
天候
季節の変わり目で不安定なこともありますが、特別に雨が多い時期というわけではありません。山間部では5月後半は雪が降ることもあります。
観光地の様子
夏のピークを超え、外国人観光客がひしめく時期から次第に静かになっていきます。
秋のスクールホリデーやイースター休暇中に重なることもあり、ローカル色が強い印象があるので、ニュージーランドのローカル文化に溶け込みたい方にはいいシーズンです。
ワナカ、アロータウンの黄葉が有名で、アロータウンでは4月中旬頃にオータムフェスティバルが開催され、南島の秋の観光の目玉となっています。
ダニーデンでは、タイエリ鉄道の風景が黄色く染まり、列車の色とも相まってとても雰囲気が良くなりますし、夏場は緑に覆われた街のクライストチャーチは、街じゅうに黄葉が広がり、特にハグレー公園や街の中心部は最もロマンティックで風情漂う季節です。
一方、マウントクックやミルフォードサウンドなどの国立公園内では、原生種の森は常緑樹のため、ほとんど黄葉しません。ウエストコーストの緑の森から峠を越えてワナカへ車で移動すると、一面緑の森の国から、黄金色の国にガラッと変化するので、そのコントラストがとても面白いです。
この時期だけのメリット
・なんといっても4月の黄葉風景が素晴らしい
・アロータウンのオータムフェスティバルはおすすめ
・静かで落ち着いている
・ローカル色が際立つ時期
・旅行代金が安くなる
この時期のデメリット
・天気が悪くなると気温がぐっと下がる
・ゴールデンウィークは旅行代金が高くなる
・寒くなってくるのに、サザンアルプスは白さが少なくまだ夏山の様子
・国立公園内のNZ原生種の森は黄葉しない
南島のおすすめエリア(あくまで私の個人的な見解です)
・ワナカ ★★★+ 黄葉と湖の風景が素晴らしい季節
・クライストチャーチ ★★★ 街じゅうが黄葉し、ロマンティックな雰囲気
・クイーンズタウン ★★★ アロータウンのオータムフェスティバルがある
・ダニーデン ★★★ 秋のタイエリ鉄道の風景と雰囲気が印象的
・テカポ ★★★ 湖畔も黄葉し、夜が長くなり星空には良い
・マウントクック ★★ 国立公園内は黄葉しないが、歩くのには良い
・ミルフォードサウンド ★★ 黄葉はないが、静かになってくる
今ちょうど各地の黄葉が見頃を迎えている時期ですが、この新型コロナウイルスの景況で、2020年はお客様をご案内できなくてとても残念です。弊社の黄葉フォトツアーもキャンセルとなってしまいました。
現在はロックダウン中で、自宅周辺の散歩程度の外出しかできませんが、クライストチャーチの秋を静かに楽しんでおります。
来年の今頃に、再び秋のニュージーランドを楽しんでいただけると信じて、このブログを通じてお届けできたらと思っております。
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