Hijiri Kitamura(北村 聖)

1968年生まれ。

1987年に高校を卒業と同時にニュージーランドにワーキングホリデーで渡航。

そこでスキーの楽しさを覚え、その後10年は日本とニュージーランドの冬を行き来する。

新潟、長野、福島、岐阜などでスキーパトロール、スキーインストラクター、スキーガイドの経験を重ねる。

2000年を期に永住、スキー一辺倒の生活から夏山ハイキングガイド、ドライバーガイドへ。

20年に渡り、ニュージーランドで山歩きやスキーなどアウトドア系のガイドを務める。

仕事と並行して自給自足を目指す生活、家庭菜園での野菜作り、鶏卵目的の平飼いの養鶏、環境に優しい石鹸作り、趣味のビール造りなどもする。

私からのメッセージ

18歳の時に初めてニュージーランドに来て、「これでいいんだ。こんなシンプルでやっていけるんだ」と目から鱗が落ちる想いを経験しました。

それまで日本の社会で日本の常識で生活をしてきた自分が初めての海外生活で色々なことを体験として学んだことは人生において財産と言えます。

若い時は日本とニュージーランドを行き来していたので、この二つの国の常識で色々な物事を判断していきました。冬から冬へという渡り鳥のような生活を止めて、ニュージーランドに永住するようになりました。

正負のバランスをとりながら改めてこの国を見てみると、様々な要素そして絶妙なバランスの上にこの国があることが分かります。また日本と同緯度ということで四季折々の自然の美しさがあるのは、日本人の自然観にぴったりと当てはまるような気がします。

自然界では辺境の島国として他の大陸の影響を受けない時期が長く、この国独自の生態系が育まれてきました。その結果獰猛な捕食動物が存在しないので飛ぶことをやめてしまった鳥達は襲われる心配がない、ストレスフリーの世界と言えるでしょう。

人類が出現した後も、文明が繁栄した場所から遠いという地理的条件で開拓が遅れ、その結果自然が残るということになりました。開拓が始まってからも辺鄙な地域ということもあり、世界大戦でも実質的な戦場にはならず今も周りには脅威となる敵は存在しません。

そしてこの国は食料自給率も300%という高さを持つ、言い方を変えれば飢える心配をしなくて済むと言えるでしょう。

エネルギーの面から見ても電力は6割以上が水力発電で、今後も全ての電力を太陽 風力 地熱といった自然エネルギーに移行していく政策です。

争いをする必要のない社会は無用なストレスがないので、そこに住んでいる人間も自然と穏やかになっていくのでしょう。

またニュージーランドは移民が多く、白人をはじめ南太平洋系、アジア系、中東系、アフリカ系とさまざまな人がいますが、そういった人達が心なしか穏やかな気がする。

これはどの生き物でもこの国は住みやすい、目に見えないエネルギーの高さというものがあるのかもしれません。

今ある残された貴重な自然と、マオリ族も含め外来種である人間が作り上げた社会の融和がこの国の醍醐味です。


私がガイドとしてお客様と出会うのはご縁です。
そこには旅をする事、そして人に会う事、という大切なファクトが含まれています。

日本で生まれ育ち、海外を旅して既存の価値観を変え、そしてニュージーランドという国を愛して住み着いた想い。こういったバックグラウンドがあってのガイドです。

ガイドブックを読み上げる知識だけのガイドだったら誰でもできることでしょう。

しかし私達が考えるガイドとは、自分達の経験や人生観や自然観をベースとしたニュージーランドを紹介するガイドです。

一人でも多くの人に、人生観を覆すようなニュージーランドの旅をしていただきたい。
そんな想いを持ち続けています。

一期一会

LINEで送る
Pocket